血の雨

パパが帰って来ない!連日のようにあった忘年会もきょうもあるとは、聞いてない。例年、仕事納めの日は、早く帰宅していたのに。
みんなで、10時半まで待っていたけど、先に夕飯を食べることにした。
「なんで、お父さんがいないのに、鍋なの〜!」とか、子供たちには不評の夕飯。鍋はパパの好物で、子供たちは飽き飽きしている。
11時半、終電の時間雨足が強まってきたので、パパを迎えに行くことにした。
「お父さんがいなかったら、血の雨が降るんじゃない?行かない方がいいと思うけど。」と、樹に引き止められたけど、冷たい雨が可哀想で迎えに行ってしまった。樹の予想通り、空振り。
それからが長かった。12時半も回ると心配の嵐。こんな時間まで連絡のなかった日というと、チンピラに絡まれてケーサツから連絡が来た日しかない。タカサキやナスシオバラに帰ってしまった日だって、もっと早く電話がきたはず。もう、くも膜下出血で倒れて、身元不明死体になってるかも。それともオヤジ狩りに遭ったのかも、、、。
12時50分、「タクシーがゼンゼン来ないから迎えに来て。」って、酔っ払いめが。テメーザケンナヨ!歩いて帰ってくれば〜。