とうちゃんの遺産

きょうはdoketiのとうちゃんの誕生日。
そのとうちゃんが亡くなってから早いもので、今年17回忌を迎えます。あんな凄い人にはまだ会ったことがありません。今どきの節約のカリスマなんて彼の足元にも及ばないでしょう。
物のない頃に育った彼は、小学生の時、学校でトイレに行きたくなったら、2キロも離れた家まで帰って、用をたしたそうです。何ででしょう?答えは肥料です!
その彼に育てられた私たちは、それは大変でした。私の小さい頃、トイレには8分の1に切られた新聞紙が山と積まれていました。何ででしょう?ご想像にお任せします。だから、私はこんなにもテッシュが大好きなの♡ 常々、「崖から這い上がって来る子供しか育てない」と、言われて育てられました。私は、育ててもらうため、いつも必死でした。
山からただで収穫出来るワラビやキノコなどの山菜は我が家にとって、とても貴重な食料でした。よく山菜取りに連れて行ってもらいました。普通の家なら行楽でしょうが、「ドケチ、いいか、ワラビを採っている間に次のワラビを探すんだ!」そっか、頑張ってとうちゃんに褒めてもらわないといけない。そう思い私はやっぱり必死でした。それにしても、あのワラビを採った山は誰の山だったのでしょう?
数限りない武勇伝を残しとうちゃんが逝ってしまってから16年になろうとしています。でも、インパクトが強すぎてもうこの世にいない人とは、今も思えないのです。