布教活動

朝、ゾアさまからご機嫌伺いのメールがあった。香夏子の合否を気にしてるのかな?「お蔭様で合格できました。」と、即、打ち返した。その後、待てど暮らせど「おめでとう」という返信メールが来ない。結局メールは来なかった。
愛息子、経ちゃまの成績が振るわないこの時期、香夏子の朗報はちっとも朗報じゃなかったみたい。経ちゃまは今、合否ラインのボーダーにいて、遅い日だと深夜1時半まで塾で居残り学習。家に帰って午前2時!
ゾアさまは心の優しくボランティア精神のある人だから、かわいそうな人が大好き。「中山さんの坊ちゃん、かわいそうなのよ〜お。塾で1人だけ下のクラスに格下げになったの。今日、中山さんに会う事になってるんだけど、何て慰めていいのか分からないわ。」なあ〜んて言って、その塾と無関係な人にまで他人の子の悪い成績と自分の優しい性格を宣伝して歩く。今回だって、「ドケチさん、元気だしてねえ。」とかって親切に慰める予定が狂ってしまってメールさえ出来ないようだ。
思えば、2年前の樹の高校合格を聞いたときのゾアさまもおもしろかった。他の人とは全然違ってた。「おめでとう、良かったね。」というのが一般人。「あっ、そう。うちのお嬢様も第一高校は受かるって、塾の先生に言われていたのよ。でも、遠いから行きたくなかったのよねぇ。」っていうのが、ゾアさま。(人´∀`)。リアクションに困るう〜ぅ。何もそんなにライバル意識剥き出しで迫って来なくたって、、、。うちなんか、ゾアさま家族の足元にも及ばないんだから〜。
ゾアさまは、樹より一才上の亜紗美ちゃんのことをお嬢様と呼んでいる。自分そっくりの娘をお嬢様と!「うちのお嬢様が中学校で1番だったって、知らない人がいたのよねぇ。」って、高校に行ってからも、亜紗美ちゃんの中学時代の成績の布教活動をしていた。こういうご近所さんを持つ事は、滅多にないことで人生を面白くする。