スリリングな暮らし

久しぶりに高瀬さんから電話がきた。
私、「この頃、電話が無いから、夜逃げでもしたのかと思っちゃったよう。」
高、「電話、止められてたんだよお。」
私、「うっそー、じゃあ、この電話切って。私から電話するから。」
相変わらず、スリリングな暮らしをしているなあ、高瀬さんは。

前に「フツー大賞」に認定した山口さんの悩みは、重かった。「聞いて欲しい事があるの。」と言われ、喫茶店で待ち合わせた。いつものように明るく振舞っていたけど、なんか歯切れが悪い。長年、精神病院に入院していた親族が家に帰ってくるかもって、泣かれてしまった。
その常軌を逸した行動、粗暴な振る舞いで散々苦しめられた過去を辛そうに語る彼女。わたしも酒乱の父に怯えたころを思い出してしまった。
ストレス源とは離れて暮らす。それが一番だけど、それが出来ない時、私たちはどうすればいいんだろう。