ゾアさまとエステの意外な関係

樹は、病院で一通りの検査を受けて、健康そのものの認定を受けた。医者は樹の言う鬱病には否定的だった。私と樹の症状は類似点が多いので、体質の遺伝いう理解が適当かな。
木曜日、ここんとこ私が具合悪い事を聞きつけて、お見舞いのアイスを持って、ゾアさまがやってきた。
「いいの。ドケチさんは、横になってて。私はここでビーズの作品を作るから。」と言って。抱えて来た大きな紙袋から、ビーズを取り出し、作業を始めた。ゾアさまは家の中で2匹の犬を飼っているため、よそのうちでしかビーズを広げないのだ。相手がビョーキなら、家にいるし、お見舞いっていう手がある。一石二チョー!
ゾアさまの話にときどき「私がエステに行ったときねええ〜、、、、」と言う、エステ通いの自慢が出てくる。この辺の主婦にはほとんど無い事なので、お金もちは違うもんだなあと思っていた。
ゾ、「私がエステ行って来るとねええ。お友達がみんな、エステ行って来たでしょって言うのよ。」(どおお、ドケチさんは行ったこと無いでしょ!)
私、(すごい、そんなに効果があるんだ!どんだけ、きれいになっちゃたんだよう)「みんなに分かっちゃう程きれいになったんだね。」
ゾ、「そうじゃないの!毛穴の芯を吸引してもらったから、顔中に赤い斑点が出来たからよ。」
私、(そんな面白いこと、病気じゃない時に聞かせてよ。)「それって、いつの事?」
ゾ、「学生時代よ。」
私、「えええええええええええええ、学生時代からエステ通いいいいいいいいいいいいいっ!!!」
ゾ、「エステに行ったのは、それ1回だけよ。」
私、「・・・・・」(キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!みんなの前でさんざん自慢してたのにぃ!これがオチ〜い?)
パパと沢田さんは苦手だって言うけど、やっぱ、ゾアさま、サイコー!